ファイト
センチメンタルな秋が、刻々と冬に向かっている。
「秋のセンチメンタルが唐突にやってきた」と呟いたら、パッと共感の返信が届き、なんとなく、秋は天使がセンチメンタルの粉でもパラパラと撒いているのかしら?と妄想して笑ってしまう。
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年齢を重ねるごとに、今までは感じたことのない感覚を覚えるようになる。
ひとつは、「伝わらないもどかしさ」。
自分の伝える力も落ちているのかもしれない。誤解があれば、多分それは誤解だから解きたいのだけど、誰もが腹のなかを探り合っているように見えて、腹を割って話す機会は年々減っていくように思う。
でも他人の真意は、いくら考えても憶測にすぎないのだから、やっぱり向き合うべきは自分なんだろうなあ。
真心とか、腐らない心とか、美しいものをただ美しいと思える気持ちとか、私にとって大切だと思う感覚を、自分で守っていくしかない。
そしてやっぱり、生きていて良かったと思う瞬間は、折々に準備されている。先日もまたひとつ、過去の巡り合わせが今につながった。人生の不思議のひとつだ。
今の私もきっといつか、どこかの縁に辿りつくのだと思うと希望も見えてくるものだ。
(たわいもないことをつらつらと綴っている。)
そうだそうだ。
先日ふと「井の中の蛙大海を知らず」という言葉を何気なく調べていた。中国の思想家が書いた一節らしいのだが、時代とともに付けくわえられた言葉があるのだそう。
「井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さ(蒼さ)を知る」
息子たちはいつか、空の深さを知るだろうか?
そして私は?
この満島さんが歌う「ファイト」はなんだか強烈に心に響いたなあ。
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