そろそろ1年
昨日はライターのお仕事をいただいている会社に行く用事があって、そのついでに書店で本を購入した。
本を持ってレジに向かいながら、そういえば1年前の今頃もこうして本を買ったのだと思い出した。
そう。いつもはもっぱら文庫本しか買わないのに、ちょっぴりぷち贅沢気分で単行本を、そのときも買ったんだった。
そのとき買ったのは、当時芥川賞受賞作品として並んでいた「異類婚姻譚」という小説。
仕事を辞めた夫が来る日も来る日も揚げ物を揚げ続ける話やら、怒り出した夫の体から、ポロポロと楽器がこぼれ落ちてくる話やら、なんだか胸がぞわぞわするような、奇妙な話だった(そういうのも好きだという自分を発見)。
そっかあ。1年たったんだなあ。
書くことが好きだと思いながら、ただ好きなだけでは何にもならない。そう思いながら生きてきて、1年前の3月、ちょっぴり勇気を出して一歩踏み出してみた。そしてそんな日の記念に買った本(ちょっと浮き足立った気持ちで意味もなく手にとった本ではあるけれど)。
仕事を始めてからは、いろいろとご指導をいただきつつ、ときには悩みつつ、あっと言う間の1年だった。この1年間に、ちょっとした評価もいただくことができた。もちろんまだまだ「駆け出し」という気持ちは拭えないけれど、この1年もスキルアップできるようがんばりたい。
1年前とは違って、昨日は少しゆとりを持って、本をぐるぐると眺めてこれを選んだ。
私の嗜好なのだけど、相変わらずのジャケ買い。帯に書いてある文章に惹かれて選んでみた。
kindleも利用しないことはないのだけれど、やっぱり手に取ってみると、本はいいですね。指にさわる紙の質感とか、目に入る文字のやさしさがたまらない。(WEB上で文を書く、自分の仕事と反するみたいだけれど)
読むのが楽しみです^^
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