手紙
昨晩も30分だけの短いショートトリップ♡
(ホントは1時間の予定がダラダラしていたら短くなってしまった。twitterでダラダラしないと宣言したのにだ。)
ツバキ文具店の舞台は鎌倉。
主人公の鳩子は文具店を営みながら、人知れず由緒ある「代書屋」11代目の肩書きも受け継いでいる。
様々な事情を抱えた人々が、鳩子に手紙の代筆を依頼に訪れる日々が、代筆された手紙とともに物語として描かれている。
そのときの雰囲気によって、文のテイストや、字体、様々な要素を細かに変えてしたためられた手紙の画像が、物語のよいスパイスになっていて心地よい。読み始めてすぐに、好きだと分かった。
昨晩のショートトリップ(読書)での出会いはすてきだった。
ある男が、昔の恋人に出す手紙を依頼する話。
その女性とは結婚まで考えていたのだが、残念ながら縁に恵まれず結婚にはいたらなかった。
彼女が家庭を持って幸せに暮らしているらしいことは知っていて、とにかく「自分も元気にしてる」。それだけを伝えたいのだと男は伝える。
決して相手の家庭に波紋を起こすことなく、ただ友達がよこすような、普通の手紙を書いて欲しい。
元気でいることと、幸せを祈っていることだけを伝えたい。
依頼した男も、家庭を持ち、妻や愛娘とともに幸せな日々を送っているが、あることをきっかけに、この手紙を送っておきたいと無性に思ったのだという。もちろん自筆でなく代筆を頼んだのには、いろいろな計らいがあってのこと。
そんな話を聞いて、鳩子がしたためた手紙は…。
短い手紙に込められた想いがすてきで、心がじわじわと満たされていった。
人生にはいろいろな出会いがある。
そのすてきな一つに触れて、昨晩はすごく良い気分で眠りについた。
2コメント
2017.03.14 04:34
2017.03.14 03:43