備える
no filter@surf3
太陽が沈んだ瞬間に、一気にブワーっと変化した空。
込み上げる想いが一気に溢れ出るみたいに。
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先のことは考えても仕方がないのであまり考えないようにしているけれど、
そう何年も遠くない将来に、とても辛いお別れが二つ、確実にやってくる。
もうわかっていることだから、それなりに自分のなかで覚悟をしているつもりだけれど…。
でも思った。
どんなに心の準備をしていたって、そのときの悲しみが減るわけではきっとない。
乗り越えられるか心配だけれど、心配していても仕方がない。
きっと私はそのときにうんと悲しんで、きっと何としてでもよっこいしょと立ち上がるはずだ。
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先日、サーフィンの全国区のコンテストに出場して、全国レベルの選手と戦うことの厳しさを知った次男坊。あれからまた、もう一段階上のスイッチが入ったようで、海に向かおうとする気持ちがますます強くなっているのが伝わってくる。
相変わらず空手もがんばっていて、その空手の練習日のなかで週に1回特練日があるのだけど、それが本当にハードで、とくに暑い夏の厳しさは半端ない。
行くだけでもひと覚悟いる特練の稽古前に、海に行きたいという次男坊。
最初止めたのだけど、どうしてもというので行かせたら、案の定そのあとの特練はかなり辛そうで、終わったあとは、笑っちゃいけないんだけどちょっと笑えるくらい放心状態になっていた。
だから今週も、同じように特練前に海に行きたいと言ったときにはびっくりしたし、本気でやめときなさいと止めた。
そしたらちゃんとやるからと、泣いてまで懇願。(宿題もきっちりと済ませる徹底ぶり(笑))
結局、海はもちろん特練まできっちりとやり遂げた。
親の私たちもびっくりするような強い気持ちが、駆り立てる何かが彼にはある。
これから今年一番の大舞台、全日本サーフィン選手権の前にいくつかコンテストを控えている。まだまだ入賞できるレベルではないけれど、努力が花開いて、少しでも勝ちあがれるといいなあと祈る母ごころなのでした。
未熟な私は、子どもからはむしろ教わることの方が多いです。
だからこそ、がんばらなくちゃと思える。
備えるというのは、何かを案じて心の準備をしておくことではなくて、日々、ただただ積み上げていくことなのかもしれない。
あんなに情熱的だったのがまるで嘘みたいに、穏やかな朝の空。
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