サーフィンコンテスト
サーフィンコンテストを観戦するおもしろさって、やっていないとなかなか分からないかもしれない。
だから今日は、個人的な見解だけれどそのことについて。
サーフィンのコンテストで勝つのは本当に難しいと思う。
他のスポーツの群を抜いていると言っても過言ではない気がする。
なぜかと言うと、技を披露する舞台が自然のなかだから。
決まったコース、定期的な波が来るわけではなく、波は常に変化し、形や向き、ブレイクの速度を変える。
そんな中で、限られた時間に何本やって来るかも分からない波を予測し、選び、波を勝ち取り、技を披露しなければならない。
特に一番辛いのが、「波が来て欲しいときに来ない」コレが本当に厳しいところ。
コンテストに出場するまでに、努力が大切なのはもちろんなのだけど、どんな努力を持ってしても、運に見放されてしまうことがある。どんなにすごい選手でも、あっさりと負けてしまうときがある。
あと1本波が来れば逆転できるのに波が来ないときもあれば、終了のカウトダウンで波が来て、逆転することができるときもある。もちろん逆転されるときもある。
少しギャンブル的な要素を含んでいるみたいに、勝つ選手は、運をも味方につけている感じ。(そこがまた、何か独特の魅力を含んでいる要素になっている気がする)
大切なのは、チャンスを自分から掴みに行くこと。そして与えられたチャンスを最大限に生かすこと。
努力を実らせてくれるような波が沖で見えたとき。
選手がその波をキャッチする瞬間。
そのチャンスに対して、どれだけ強いハートで挑めるか?
そして、その波を選手が見事に美しくメイクする瞬間。
サーフィンコンテストを観戦しているといつも、
「まるで人生みたいだなあ」
と思う。
無常の世界でいろいろな悲喜交々が交差する。
それが人間臭くて、美しくて、
見ていると私は、心が震えるんです。
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父親の背中を追うようにして、息子も今、そんな世界に足を踏みいれようとしている。
これからまだまだ、この世界を見つめ続けることになりそうです。
2コメント
2017.07.21 02:50
2017.07.20 21:44