8月8日
ここ何年も、とても憂鬱な気持ちになる1日がある。
孤独と虚しさがどっと押し寄せて、悲しい気持ちになる。
一時的なことだと分かってはいるのだけれど、どうしても毎年同じことを繰り返してしまう。
何も悲しいことはなかったのに、いつもと変わらぬ日を過ごしたのに、何を悲しむ必要があるものか。ありがたいことではないか。何度もそう言い聞かせる。
夜、外に出てみると満月がとてもきれいだった。
そして朝がきた。
よく眠れたはずだけど、起きてもまだ悲しみが残っていた。
今日1日くらいは悲しいのかなってそう思っていた。
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「お母さん、そう言えば学校の図書室にね、サーフィンの本を入れてくださいってこの前お願いしたとよ。」
おもむろに息子が話を始めた。
学校の図書室には、お願いした本を入れてくれることがあるそうで、そうお願いしてみたそう。
「そしたら、10人くらい読みたいってひとがいれば入れてあげるよって先生が言ったからね、数えたら7人くらいやったとよね。でも、次に図書室行ってみたら、先生がサーフィンの本を入れてくれてた。」
まあ!なんてすてきな先生!!
そう思って私が目を輝かせた瞬間息子がこう付け加えた。
「でもね、お母さん。うれしくて本を開いてみたらね、ロングボードの本やった…。」(息子はショートボードをしています)
なんだか長男坊らしいエピソードに思わず大笑い。
長男坊とは笑いのツボがちょっと似ていて、こんな会話にくすりとよく笑う。
ありがとう。
なんだかそう言いたい気持ちになった。
こんなことに救われながら、心にちょっぴり感じた痛みは少しずつ癒えていく。
そしてまた、変わらぬ日常に戻っていく。
きっとその繰り返しだ。
私がダメなところ、
なんとか克服せねばと思う。
多分これは、自分自身の問題なのだと思う。
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