息子の涙
photo by Chitoku Nozue
先日、空手の練習で息子が泣いた。
それは特別練習の日のこと。
聞こえてくる嗚咽が我が子のものだとは、最初気がつかなかった。
でも泣いていたのは、いつもどんなに辛くてもがんばってやり遂げる(はずの)次男坊だった。
先生から、なんで泣いているのかと尋ねられる。
「なんでもありません」
と続けようとするが、もはや嗚咽は止まらなくなっていた。
痛いから泣いているのか?それとも苦しくて泣いているのか?そう尋ねられ、とうとう面を外して苦しいむねを伝えた。
結局叱られるわけでもなく、休んでおくように言われた次男坊。
きっと、本当に限界だったのだと思った。
熱中症予防もあって、気分が悪ければそのむねを伝えて休むこともできるはずなのだけど、それをしなかった。なんとか今日を、最後までやり遂げたかったのだと思う。
「サーフィンも空手も、いつもすごくがんばってること、お母さんちゃんと見てるよ」
稽古の帰り道、そう次男坊に伝えた。
サーフィンのコンテスト、運動会、空手の練成会とまだまだ次男坊の奮闘は続く。
夏の疲れも溜まっているのだろうな。
栄養と休息を、うまく組み込んでいかなければ。
(だけど、なかなか休んでくれないのが男の子)
がんばっている息子の姿も、悔しくて涙する姿も、
私にはすべてが愛おしい。
「君の努力が、いつか大きな花を咲かせますように」
母はいつもそう願ってる。
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