シンプルな言葉
父の他界に際し、妹が私たち夫婦にメールをくれた。
自分も悲しみにくれるひとりであるはずなのに、その心遣いがうれしかった。
私と夫と、それぞれに返信をしたのだけれど、
夫が返信したたった数行の言葉に、胸がいっぱいになる。
私は、言葉でなにかを表現するのはもともと苦にはならない。ライティングのお仕事をちょこちょこいただくこともあったりするし、自分の気持ちを言葉にして心の整理をしたり、お手紙を書いたりするのも、わりとスラスラ書ける方かなって思ってる。
一方夫は、本を読むのも苦手だし、メールの返信も苦手。
だけどそんな夫が、たまにハッとするような言葉を発するときがあるのです。
そこになんの計算もないシンプルな言葉は、ときにダイレクトに心を打つ。
そんな言葉にかなうものは、ひょっとしたらないのかもしれないな。
「え?オレそんな特別なこと書いてたっけ?」
と、当の本人はきっと言うでしょうけどね。
いつもわりとボーッとしていて、何も考えていないように見える(←言い過ぎ(笑))。
そんな夫がたまに発するハッとする言葉。
そうそう、長男坊もちょっと似たところがあるな。
そうか。
そういえば私はかつて、夫のそんなところに惹かれたのだった。
そんな、忘れそうになっていた大切なことを思い出した出来事でした。
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2017.09.28 22:23
2017.09.28 16:04