紫陽花
気持ちが冴えないので、紫陽花の鉢植えを買ってきた。
かわいらしくて笑顔を誘う。
昨日から少し天候が下り気味だけど、紫陽花が喜びそうで、雨も悪くないと思えるのがまたいい。
紫陽花を眺めながら、何年か前に訪れた鎌倉を思い出す。
また絶対に行こう。
そう思っていたけど、なかなか叶わない気もしている。
ずーっと旅をしていたいと、若い頃はそう思っていた。バックパックを背負って旅をする。いろいろな景色を見てみたい。
だけど今はどちらかと言えば、いずれ旅立つ息子たちの、旅支度を手伝っているようや感覚。
旅に必要なものをアレコレと、コレも持っておくといいんじゃない?こんなことはできるようになっていた方がいいよ!とかそんなイメージだ。
無論、それもまったくもって悪くない。楽しいものだ。
いずれ息子たちがいろいろな景色を見に行くだろう。
私はきっと、それを自分が体験したように、目を細めて眺めていられる気がする。
母と子の不思議な一心同体感で。
息子たちに託しているのとはまた違って、私とは違う人生を歩く息子たちを通して、また違う体験をさせてもらっているような感覚だろうか。
とは言え、私だってチャンスがあれば、バックパックひとつで旅に出る心積りだけは、いつもしておくつもりだ。
叶わないこともたくさんあるだろうけど、気持ちは絶やさず。
いつかひとつ、ふたつ叶うといいなあと思ってる。
紫陽花を愛でながら、いろいろな想いを馳せている。
0コメント