6月22日
父の見舞いに行ってきた。
熱が上がっているようで、呼吸が短く苦しそうだった。
看護師さんも、「○○しますね。ごめんなさいね」。そんな風に声かけしながら処置してくださる方もいれば、一言も声を発さず、冷たい表情で機械のように業務をこなす方もいる。
幼いころ、川に遊びに連れて行ってくれて、怖がる私たち姉妹を両腕に抱え川を渡っていた父のがっしりとした腕は、今は跡形もなくやせ細っている。
体全体が、小さく、小さくなってしまった。
生きているのがとても辛そうだ。
かわいそうなのは、自分の意思を伝える術を失ってしまったこと。
喉元まで出そうになるいろいろな思いがあるけれど、いろいろなことを考えると、私は何も言えなくなってしまう。
私が人生を終えるときは、温かく終えたいものだと思ってきたけれど、
なんだかそれが、とてつもなく難しいことのように今は思っている。
いつかは訪れてしまう父の最後は、少しでも温かいものでなくては。
そう思う。
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