夫と15年続けてきたこと
夫と言う人は、
どちらかと言えば、いや明らかに、商売には向かないタイプだなあといつも思う。
たとえば大げさに言えば、
「日本一のサーフショップを目指す」
とか(はい。大げさです)、そういう野心みたいなものが全くない(ないように見える。いや多分ない)のである。
もう少し人付き合いをして欲しいなあとか、もう少し営業心があってもいいんじゃないのかなあとか、お店の行く先が心配なだけに、妻としてはそんなことをついつい思ってしまうのだけれど、
「そこが(夫)くんのいいところじゃない」
と言っていただくことも、恐縮ながら実際には多い。
まじめにコツコツと誠実にこなして行くところは、私には真似ができないところだし、尊敬しているところでもある。
だけどやっぱり、商売というものはそれだけではダメなんじゃないかと思って。応援してくださる方に、もっともっと満足してもらえるお店にしなくてはと、いつも私は気ばかりが焦っていたような気がする。
そんななか、お店を始めてもうすぐ15年。
古い家を、自分たちで天井をはがしたり、家族や友人たちに手伝ってもらいながら壁の色を塗ったり。
そんな風に、手作り感あふれる小さなお店を一から立ち上げて5年目を迎えるときに、今現在の場所に移転。そこからさらに10年が経つのだ。早いなあ。
商売気のない夫がこうしてやってこられたのは、応援してくださる方々がいたからにほかならない。
ありがたいことに彼の周りにはいつも、応援してくれる人が必ず居たような気がする。
いつもお店に来てくださり、いろいろなアドバイスをくださる先輩。息子たちにいいのでは?と波チェックができていない日に、逆に波情報をくださることもある。
夫を慕って来てくれる地元の後輩や、サーフィンの後輩たち。
そんなに頼りにはならなそうに見えるのに(←ヒドイ言い方(笑))、相談や報告に来てくれることもある。
遠方からわざわざ足を運んでくださる方や、
夫にと、お仕事を依頼してくださる方々。
ショップは違えど気にかけてくださる方々。
本当に本当にありがたい。
15年を振り返ってみて思ったのだった。
焦っても仕方がないのかなあと。
日本一にはなれなくても(いや、普通に無理だけど(笑))、続けていくことが、私たちにとっては身の丈に合った目標なのかもしれない。
ありがたいことに、今も慕ってくださる方々がいるのだから、誠実に向き合いながら、少しでも成長していかなくては。
物はネットで手に入る時代なんですよね。
実店舗の必要性を見出していくのは、年々難しくなるかもしれない。
だけど、サーフィンというものはまた、その枠には収まりきれない部分があるのだと思う。
昨夕は久々に黄昏時の海を眺めました。
とても贅沢な時間♩
私は、私たちは、海が好きだ。
私はこれからも夫を応援しよう。
それでももし ダメだったらまた、二人で何か考えればいい。
きっと私たちなら、なんとかやっていくでしよ。
20年目を目指して、頑張っていこう。
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